10月22日
苦手なことが多い。その1つに「優先順位をつける」がある。
小学生の頃、「はねるのトびら」が好きで毎週水曜の夜8時が楽しみだった。お母さんが「見たいテレビの前にお風呂入りなさい」と言う。でも僕ははねトび前の「ヘキサゴン」も好きだったし、はねトび後の「ザ・ベストハウス123」も好きだった。
お風呂が憎くて仕方なかった。僕はヘキサゴンのラスト5分でマー君の嫁とかフジモンの嫁とか斉藤和巳の元嫁とかが歌ってる時間を利用してお風呂に入る。髪を洗う時間とか体を洗う時間とかがもったいないから体をシャワーで濡らすだけでお風呂タイムを終わらせる。120秒フラットの好タイム。
あの頃のテレビは毎日面白かった。ストイックな伊藤少年は毎日お風呂タイムの短縮に精を出した。その結果、髪がフケだらけになり体がとても臭くなった。ものすごく怒られた。「優先順位を考えなさい!!」
今もあんまり変わってなくて優先順位がつけれない。今僕の家はトイレの電気とお風呂の電気が切れている。ティッシュもゴミ袋もきらしている。それなのにスーパーに行くと甘いパン等を大量に購入して所持金がなくなってしまう。「優先順位を考えなさい!!」
確かにお風呂とトイレの電気が切れてるのは不便だ。でも洗面所の明かりがあればどちらもなんとかなる。ティッシュがなくてもトイレットペーパーはあるしゴミ袋は気合いでなんとか。なかったら困るけどなくても死なない。でも甘いパンを我慢したら、なんか死ぬ気がするのはなんでだろう。
流石にテレビのためにお風呂を省くことはなくなった。それでもオシッコは我慢する。CM中に行けば良いのだが、なんか面倒で動けないままモジモジしている。
「優先順位を考えなさい!!」