糞日記

イェイ!人生!

6月16日

 

現在「万引き家族」という映画が大ヒット上映中である。僕はまだ見ていない。樹木希林草間彌生の見分けがイマイチつかないし、リリーフランキー吉田鋼太郎松尾スズキもあんまり見分けがつかない。でもリリーフランキーみたいになりたい。どうやったらなれんのかな、リリーフランキー。とりあえず「おでんくん」を見返すことにする。好きなキャラクターはガングロたまごちゃんである。

 

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特に反抗期などもなくこの年になってしまった僕も、昔一度だけ万引きをしてしまったことがある。近所のカードゲーム屋さんで当時流行っていた「ムシキング」のカードを1枚、ポケットの中に忍ばせてしまったのだ。

しかし、「盗んでやろう」などという邪な気概は一切なかったのである。

 

この万引き案件は小学生低学年の頃の話なのだが、今にもまして、ぼーーっとしていた子供であった。将来の夢は「マッコウクジラの研究をする人」という無邪気で理系研究者肌な幼少期だった。小学校高学年あたりの算数で躓くこと、高校の数学では平均点を取っただけで絶賛されるようになること、今では四則計算すら怪しいほどに脳みそが腐っていることを、彼はまだ知らない。

とにかくぼーーっとした子供だったので、カード屋さんでぼーーっとカードを眺めてぼーーっとして家に帰ったら間違えてポケットに入れてしまっていたのだ。マジで無意識で軽犯罪やらかしてたので、意識的にやるより質は悪い。

 

ポケットに入ってたのはムシキングの「ヒメカブト」のカードであった。小ぶりなカブトムシで、レアリティの低いノーマルカードだった。昆虫が苦手でまったく流行に乗れていなかったので、全然いらねーと思ったが、カードに描かれた小さめのカブトムシを見つめている内に、胸がチクチクと傷んだ。罪悪感に苛まれた。反省の意に駆られた。それと同時に「どうせだったらもっとかっこいいやつの方が良かった」とも思った。

 

「過ちを改めればそれは過ちではないのだ」

これは高杉晋作の格言である。あの時僕は、もし次があるのなら、アトラスオオカブトとかギラファノコギリクワガタをポケットに突っ込もうと考えていた。負けから何かを学ぼうとするこの姿勢、更なる高みを目指す飽くなき向上心は、幼少時代の我ながら天晴と言ったところか。彼こそが真の「ムシキング」だったのかもしれない。